PV=話題性ではないし、PV=ニーズでもない

LINEで送る
Pocket

16820153696_fb60a5fd20_z

cakesに掲載されているはあちゅうさんとかっぴーさんの対談「『バズ』やPVにとらわれないクリエイターの生き方」や、最近のメディア周りのPV論争などを見ていていろいろ考えたわけです。

PVが増える主な理由といえばSNSでの拡散、つまりバズ。

人が拡散をする動機としては「周りにも知ってもらいたい」「自分が興味を持っていることを知ってもらいたい」「自分が『わかってるヤツ』と思われたい」といったところです。

感情でもっと細分化していくとコンテンツのおおまかなテーマで分けられていきます。

・共感=「好き」「面白い」「ためになった」「あるある」など、どちらかといえばポジティブな感情に働きかけるもの。

・反発=「怒った、苛立った(嫌い)」「気に入らない」「批判したい」など、どちらかといえばネガティブな感情に働きかけるもの。

・興味=情報サイトのニュース系。たとえばきれいな写真、話題性のあるイラスト、使えるテクニック、おいしいお店、話題のスポットなど。

これらがおおまかな「拡散される可能性が比較的高い」コンテンツ。

で、特にバズりやすいのは「共感」と「反発」を同時に生む確率の高い「問題定義系」、強い「反発」による「炎上」あたり。「共感」だけでバズらせるのはめっっっっっちゃ大変だと思います。というか感情にダイレクトに働きかける「共感」と「反発」に関してはライターや編集者の腕が本当に試される。

「興味」に関してはその人の趣味や流行に左右されるので、ジャンルによっては拡散されづらかったりもします。ただ、やっぱりファッションサイトとして確立されている媒体のファッション記事は拡散されますね。

いろんなところを経由して記事を見られるようになったとはいえ、やっぱりまだ媒体や個人にファンはまだまだついてくれるもので、媒体や記事の方向性を握っている編集者の腕の見せ所かなあと思います。

という肌感覚的に、媒体や個人にファンがついて共に育っていく感じがまた復活してきている気がします。ここ数年そういう感じ減ってたと思うんですよね。今年の下半期くらいで復活してきた気がする。

ちなみに「見る」=「拡散する」とはならないこともあり、「見られても拡散されない」「拡散しても見られない」記事だってあります。たとえば「見られても拡散されない」のはエロやゴシップなど、「見たいけどネットで拡散して『そういう人』と思われたくない。でもこっそりリアルで話題にすることはたまにある」みたいなやつ。

「拡散はされなくても、やっぱりPVってニーズじゃん」って思ったかもしれませんけど、たとえば「タイトルに釣られた」「拡散されているから見てしまった」という”不本意PV”みたいなものもあると思っていて。

SNSでバズってなくてもなぜ不本意PVが生まれるかというと、たとえばシンジケーション先(外部メディア)に配信していたり、ニュースアプリ(キュレーションアプリ)に掲載されていたりと、本来その媒体がもっている読者層以外にもリーチする機会が多くなっているから。

これらがなくなった瞬間にPVもほとんどなくなりそうなWebメディアは結構あると思います。

小手先のテクニックを駆使しまくっていると、どれだけPVがあっても媒体の認知度が一向に上がらないことは多いです。ただ、同じことを繰り返していたり(いつも笑えるとか、いつも炎上とか)、個人ブログでその人の言葉で書かれていたりすると、PV=認知度にもなりやすいです。

ちなみにあんまり小手先のテクニックばかりを駆使しまくってると、文章に感情が見えなくなってきます。テクニックがパズルのように組み合わされるばかりで、効率的になって、文章力とかあんまりいらなくなってくるから。もともと文章力がある人ですらスキル落ちるみたいですからね。ほんと良くない。

大切なのは人の感情と向き合うこと。伝えたい相手に刺さるコンテンツを本気で考えること。そしていちばんは、自分が好きだと思えるものをつくること。結局これだけなんだと思います。

Top image by GotCredit / Flickr

LINEで送る
Pocket