カテゴリー: ライティング・編集

2016年に書いた記事10本と振り返り

 

皆さん年の瀬をどうお過ごしでしょうか。私は幕張メッセで開催されている音楽フェス「COUNTDOWN JAPAN 16/17」にひとりで3日間行って、調子に乗って左脚を負傷しました。

写真は今年の初夏に取材で行った沖縄の離島の海です。

さて本題です。ライターや編集の仕事を始めてからというもの1年間の仕事について細かく振り返ることってあんまりなかったのですが、今年の主だった記事だけでもまとめてみることにしました。

いざ振り返ってみるといろいろ書いてたんですが、折角なので全て違う媒体から記事をピックアップしてみます。

 

【1】お見合いの日々から逃げ出し、アメリカでCMに出演 “生き抜く手段”として僧侶になった女性(ウートピ)

http://wotopi.jp/archives/36699

京都の大行寺というお寺の住職である英月さんという方にインタビューしました。

家出して単身渡米、ラジオパーソナリティなどを務めていたところ、お友達の飼っていた猫のお葬式をしてあげたことをきっかけに僧侶としての道を歩み始めたという英月さん。

苦しくても何に苦しめられているかわからない、何に迷っているかすら気づけない、実は枠にとらわれていることがわからないんです。そういう、自分自身が見えていない状態が「闇」です。そして、闇の中で「今の自分にとって何が都合がいいのか」という方向に流されてしまい、結果的に自分を苦しめることになるんです。

日々正体のわからない苦しみを感じてしまう人たちに読んでほしい、素敵なお話です。

【2】電子工作×手芸で”モノ作り”を提案するアートユニット『テクノ手芸部』とは?(DiFa)

https://www.difa.me/articles/interview-techno-crafts

手芸という身近なものづくりと電子工作を組み合わせ、電子工作を身近なものにするべく活動しているテクノ手芸部。

「何かつくってみたいけど、何を作ればいいかわからなくて、モヤモヤしている」っていう人も多いと思うんです。不思議ですけれど、手を動かしてみるとアイデアって湧くんです。「やったらいいじゃん、気軽に!」っていう。

お二人のお話で、「いつかやろう」ではなく「まずは手を動かしてみよう」と思えるようになります。それは、ご本人たちが楽しんでいるからこそ。

【3】いちばん怖いのは幽霊じゃない! 事故物件のヤバさと見抜き方を大島てるに聞いてきた(ネタりか)

http://netallica.yahoo.co.jp/news/20160622-16211680-netallicaq

事故物件情報サイト「大島てる」の管理人、大島てるさんにお話をうかがいました。

「事故物件で怖いのは、幽霊や心霊現象ばかりではありません。そういったことが怖い人もいると思いますが、それ以上に、『人が亡くなった』という重要な事実を隠蔽する業者や大家が存在することが恐ろしい。いちばん怖いのは、生きている人間なのです」(大島さん)

事故物件の何が怖いのかという本質の部分をしっかりと話していただきました。

【4】フリマアプリが人々の消費動向を大きく変えていて、かなり衝撃を受けた(あころぐ)

http://aco220.com/archives/949

自分のブログの記事がバズりました。メルカリの広報が友人で、たまたまお茶をしながら話しているときに聞いた内容が面白かったので勢いでまとめたら、いろんな人にSNSで言及していただいて……。

おそらくCtoC系サービスのユーザーが楽しんでいるのは

消費者ニーズを考える → それに合うものを選ぶ・作る → 売り方を考える・実践する → 購入される=価値が生まれる → うれしい!=承認欲求満たされる(おこづかいも手に入る)

究極は、この一連の流れなんですよね。自分が物を売るためにした努力が認められた瞬間が大事。「自分がしたことが正しかった、喜ばれた、認められた!」という……中毒性高いですね。

こういう文章書くのが一番楽しいので、2017年はもっと自分の書きたいことに集中したいと思います。

【5】急成長「メルカリ」人気の理由と“落とし穴”(読売オンライン)

http://yomiuri.co.jp/fukayomi/ichiran/20160928-OYT8T50042.html

これはもう上のブログ記事の再録みたいなところがあるのですが、まさかの読売新聞のオンライン版からオファーをいただいたので書きました。貴重な経験でした。

【6】当事者じゃなさすぎる僕らにできること(ほぼ日の塾 発表の広場 – ほぼ日刊イトイ新聞)

http://juku.1101.com/j/koga-128/01.html

2016年は「ほぼ日刊イトイ新聞」の塾に1期生として通っておりまして、そのときに書かせていただきました。

古賀史健さんと糸井重里さんの対談なんて編集できる機会なかなかないので、素敵な機会をいただけて本当によかったです。

【7】ウェブマンガ家の頭のなか——矢島光×かっぴー(cakes)

https://cakes.mu/series/3782

ウェブ漫画家の矢島光さんと、かっぴーさんの対談。お二人の漫画は初めの作品から拝見していて大ファンなので、個人的に本当にいい体験でした。

お二人の名言だらけで抜粋しきれないので、ぜひご覧ください。かっぴーさんの『左ききのエレン』、矢島光さんの『彼女のいる彼氏』の今後の展開についても言及されています!

【8】「毎日のごはんは“一汁一菜”で良い」土井善晴が語る、和食を守る道(Yahoo!ニュース 特集)

http://news.yahoo.co.jp/feature/397

インタビュー自体は弊社(プレスラボ)の木村衣里にお願いしました。木村が素敵なインタビューをしてくれたおかげで、いい記事が書けたと思います。

「テレビ番組でお料理して、私が作ったものをアシスタントの子が『おいしい』と言っても、正直なところ『本当か?』と思いますよ(笑)。でも自分で食べてみて、『ああ、おいしい』って思うんです。それが本当にうれしいわけです。お料理というのは簡単なことで、たとえばお豆を茹でて『色がきれいになったな』と思ったらうれしいし、思っていたよりも鮮度が良くておいしかったらうれしいし、もう、うれしいことだらけなんです」

【9】宮野真守&梶裕貴、亜人を演じて分かった大切な存在(Movie Walker)

http://news.walkerplus.com/article/77383/

http://news.walkerplus.com/article/77384/

去年から今年にかけて多くの声優の方々にインタビューさせていただいたのですが、掲載媒体が『週刊テレビジョン』など紙媒体だったので、ウェブ記事でご紹介できるのはこれくらいです。

あと今年は、ムック本『ガールズ&パンツァーWalker』の執筆にも携わりました。

これまでインタビューさせていただいたのは、神谷浩史さん、宮野真守さん、梶裕貴さん、竹達彩奈さん、梅原裕一郎さん……など。

2017年もアニメ関係のお仕事、お待ちしております。

【10】「真四角」って知ってる?  江戸時代のグラフィカルな書体をさらにアップデート(KAI-YOU)

http://kai-you.net/article/34816

実は大学時代にデザイン事務所でMVとか作ってたのですが、そのデザイン事務所「アイデアスケッチ」が今、江戸時代の「角字」をベースに新たにフォントを制作していまして。

TOKYO DESIGN WEEKに出展されたので、その機会に取材させていただきました。

グラフィックデザインと非常に相性の良い素敵なフォント、オリジナルグッズを注文することもできるので、ぜひ!

 

2016年はこのほかに、Yahoo!ニュース 特集「SNS時代の旗手たち」「仕事Deep Dive」という枠で様々な俳優・タレントの方々を中心にインタビューを企画・編集をさせていただきました。

http://news.yahoo.co.jp/feature

ラリー遠田さんや西森路代さんといった著名なライターの方々、そして弊社で私が絶大な信頼を置くインタビュアー・ライターである大矢幸世さんとお仕事ができ、本当にいい経験ができました。この企画は来年も続きます。

しかし、頼まれた仕事をほぼ全部受けてきたので統一感がない……ここに書いてないことが仕事の全体の7割くらいを占めちゃうので、さらに統一感ないです。

来年は自分がどうなりたいか、どう仕事をしていきたいかをしっかり考えて、年始には目標立てて、やっていこうと思います。

では皆さん、よいお年を〜!

「第1回 編集キュレーターアカデミー」菅付雅信×田端信太郎

NHN Japanの田端信太郎さんにより発足された「東京編集キュレーターズ」。
その第1回セミナーとして開催されたのが「第1回編集キュレーターアカデミー」でした。

テーマは「『メディア編集の不易流行』~次世代の編集者やキュレーターが、メディアの戦場でサバイブしていくには?~」ということで、ゲストは編集者の菅付雅信さん。
9月6日(木)に下北沢の書店B&Bで開催されました。

「編集はもっと自由に解き放たれていい」
これは菅付さんの「編集天国」の中で述べられている言葉で、今回のセミナー冒頭で田端さんによって読み上げられた言葉。
今回の内容も一貫してこの言葉に尽きると言えるかと思います。

● 紙とウェブ、それぞれのメディアの比較

ウェブメディアは柔軟性が高く、その出現によってメディアの参入障壁が一気に低くなりました。誰でもつくり、ときにはやり直し、公開することができます。紙のメディアには、そのような柔軟性はありません。
紙は不利のような言い方になりましたが、柔軟性が無い分、ひとつひとつの工程に求められるクオリティはもちろん高くなります。
柔軟さでは圧倒的にウェブの利点が高くはなりますが、メディアとしてのクオリティはまだまだ、プロアマの比率をみても紙メディアの方が上であるのが現状だそうです。
但し、ビジュアルもクオリティも、ウェブはもっと向上していくだろうとのこと。
それぞれの利点、それぞれの良さが共存し続けることが想像できるお話でした。

● 「編集」はオリジナリティのある価値を生み出すためのものか

「情報を料理して人に食べさせることが編集である。それは、素材の味を活かす調理でも、メゾン系のフレンチであっても、その価値に上も下もないのだ」と、菅付さんは仰っていました。
物事の共通化を行うのが編集者であり、読者を想定した適切な料理法が必要。受け手の想像力に働き掛けつつも、それを広げ過ぎてはいけない。というお話でした。
しかしながらクリエイターは「触発屋」であるため、受け手の想像力に働きかけているという点で、編集者はクリエイターに位置づけられるそうです。

● ウェブ編集者やキュレーターはクリエイターとして食べていけるのか

そもそもクリエイターが今後食べていくには。
菅付さん曰く「ちょっと」ではなく「すごく」じゃないと食べていけないそうです。ずば抜けて突出していないと、クリエイターとして生計を立てていくのは困難。
「すごい」クリエイターの条件は、発明・発見があるかどうかであり、サバイブできるメディアの人間の条件として、まず人・物・現場に触れているかどうかが重要だとのことでした。

「何事も、極めるためには最低20年はかかると思っている。早く、正しく、自分の才能を諦めろ。好きなものを見極めろ。自分の人生を、編集するべきだ。」

このセミナーを締めくくった菅付さんの言葉が、何とも印象的で心に突き刺さりました。