カテゴリー: イベントレポート

AR三兄弟、三男卒業。


きっかけは何だったか、今となっては忘れてしまいましたが。
2010年、私はAR三兄弟という方々と出会いました。

その年の秋、一緒に高尾山に登りました。
その年の年末、AR忘年会というイベントのスタッフとして参加をしました。

他にも、一緒にお酒を飲んだり、お話をしたり。

私は技術のことなどはわかりませんが、長男の川田十夢さん、次男の高木伸二さん、三男の小笠原雄さん、彼らAR三兄弟から、いつも面白く、楽しく、刺激ある、わくわくするものばかりをいただいてきました。

そして今日、三男小笠原雄さんが、ご卒業されました。

AR三兄弟のこれまでの作品をあらためて拝見できたことはもちろんとても楽しかったのですが、小笠原さん個人の作品を拝見できたことが今日とても嬉しかったです。

これまでの作品だけでなく、今後どのような活動をされていくのか、それに関しての作品にも触れさせていただき、感想をうまく表現できないのですが、自分のうまく言い表せない部分に訴えかけてきて、不思議な気持ちになりました。

AR三兄弟の作品はわくわくします。わくわくというか、ゾクゾクします。小笠原さん個人の作品は、何だか、自分が普段使わない感覚を引っ張りだされる感じがします。

「あなたの奥の方で使わなくなっている感情や感覚。勿体無いから、ぐいっと引っ張りだしてあげるよ。」と言われているような、そんな不思議な感覚になります。

小笠原さんは今後は文章、そして朗読などの活動をされていくそうです。今日その一部を拝見しましたが、正直私は「三男卒業」よりも、それら作品に触れる中でハンカチを手に取りかけました。

AR三兄弟は、表現をすること、形にすることに対し、とても真摯な方々だと思います。

今日、私のずいぶん拡散された文章を読んでくださったいた十夢さんから「これからも文章を書き続けてください。僕はあなたの文章が好きですよ。」という言葉をいただきました。

この数日、自分の書いた文章が初めて多くの人の目に触れ、あらゆる言葉で評価され、戸惑っているばかりだった私に、まっすぐなその言葉が、すっと入り込みました。思うまま、私は文章を書いていようと、文章だけでなく、自分のそのとき思う表現に向き合って吐き出していこうと思うことができました。

まあぶっちゃけた話、何で食っていきたいのか、何を目指しているのかと聞かれることが多い中、そんなものよくわからなくて、自分がいまお金にできることをなんとかやってお金を得て、やりたいと思ったことを曲がりなりにもやっているだけのちゃらんぽらんな感じの日々で、ストレートにいただいた言葉が、うれしかったのです。

最後になりましたが、AR三兄弟の皆さま、司会およびスタッフのSCHEMAの皆さま、Rockakuの皆さま、本日は素敵な時間をありがとうございました。

あと、最後の最後に、これを貼っておきますね。
「何も言えなくて、おぽぽ」- オガサワラユウ

[amazonjs asin=”4822248240″ locale=”JP” title=”AR三兄弟の企画書”]

人と人を繋ぐウェブサービス

今日は、コーヒーミーティングnanaのイベントに行ってきました!
どちらもリリース前後から大好きなサービスです。

先週末はSAKELIFEの忘年会にも参加してきましたが、どのサービスにも共通するのは、人と人を繋ぐ手助けをしてくれるというところ。

コーヒーミーティングは人々の隙間時間を有効活用するきっかけを生んでくれて、たくさんの素敵な出逢いを作り出してくれているし、nanaは「音楽」というとても素敵なものを使って人と人を繋げてくれる。SAKELIFEはインターネットを利用した定期販売サービスでありながら、インターネット上だけで完結しない関係性を築くことを大切にしているサービス。SAKELIFEに関しては定期販売だけれど送り先の変更ができるので、プレゼントとしても利用することができます。

家族・親戚・友人のような近しい人、仲良くなりたい人、まだ出逢っていない人、いろんな人との繋がりを生んでくれる、どれも素敵なサービスです。

どのイベントも、たくさんの人の笑顔で溢れていました。行ってよかった!

これからのメディアでライターがサバイブしていくには?「次世代ライター会議 vol.1」に参加してきました。

9月14日、TechWaveの増田真樹さん主催「次世代ライター会議」vol.1に参加してきました。
今回はトークセッション形式で、登壇されたのはTechCrunchJapan編集長の西田隆一さんとBiz誠編集長の吉岡綾乃さん。

ブログやソーシャルメディアなどを活用した個人の発信力が力をつけてきた今、ライターはどう生き抜くべきか。
「書き伝える」ことのプロになるため、今求められる「書く」スタイルを身につけるのがこのイベントの主旨。
定期イベントとして今後はワークショップなども開催し、継続的に参加者同士が互いの能力を高め合える場としていくそうです。

今回の内容の総括としては「個人が力をつけることが重要」といったものでした。

現状のウェブメディアはとにかく「早いもん勝ち」で、媒体も記事も差別化が失われているそう。では今後のウェブメディアはどうあるべきか。
「特徴的に書ける人が、満足度の高いメディアを育て易いのではないか」そう語られたのは、TechCrunchJapanの西田さん。
元々TechCrunch自体も個人ブログからメディアに発展したそうで、書き手がファンを作ればそれがひとつの媒体になる可能性があると考えられているようです。

確かに、最近ではcakesのように個人の書き手に収益が生まれるプラットフォームや、
SynapseGrow!のように個人のもつコンテンツに対価が支払われるプラットフォームが増えてきています。
少し前からのものになると、CAMPFIREなどのクラウドファンディングも個人や団体の可能性に投資するという面で似た性質をもっています。

SAKELIFEなどの定期購入サービスも、選び抜かれる商品の可能性に投資すると考えれば同じ性質をもっています。
わかり易いものだとBoxToYouは個人が選び抜いた商品を定期販売することができるプラットフォームとなっています。

これらに共通しているポイントは「キュレーションスキル」です。
個人や団体が選び抜いたものの「質」に対価が支払われる土壌がウェブにおいて出来てきています。
実際、個人のキュレーションスキルに焦点をあてたNAVERまとめはそのプラットフォームとしての力を唯一無二のものにしています。

今後はライターにも、情報の早さだけでなくキュレーションによって個人でメディアを育てていく能力が必要となりそうです。
(既に有名ブロガーと呼ばれる人たちはそれで食べていたりもするようですし、まだ著名人のみではありますが有料メルマガが既にその形を成していたりもします)
要は、ライター自身が編集スキルをもっていないと生き残っていけないよ!ということですね。

では、そのような時代に書き続けていけるライターとは具体的にどんな人か。

西田さんと吉岡さんからのご意見としては
・専門的な知識に長けている(情報の考察や補足で差別化をはかることができる)
・取材力がある(専門性にマッチした取材をきちんと行うことができる)
・読者層を想像して書くことができる
・フットワークが軽い(好奇心があり情報を足で稼ぐことができる)
などが挙げられていました。

NHNJapanの田端信太郎さん主宰「東京編集キュレーターズ」の編集キュレーターアカデミーにも参加していますが、
これまでの、これからのキュレーションについては考え続け、実践していきたいと思っています。

「第1回 編集キュレーターアカデミー」菅付雅信×田端信太郎

NHN Japanの田端信太郎さんにより発足された「東京編集キュレーターズ」。
その第1回セミナーとして開催されたのが「第1回編集キュレーターアカデミー」でした。

テーマは「『メディア編集の不易流行』~次世代の編集者やキュレーターが、メディアの戦場でサバイブしていくには?~」ということで、ゲストは編集者の菅付雅信さん。
9月6日(木)に下北沢の書店B&Bで開催されました。

「編集はもっと自由に解き放たれていい」
これは菅付さんの「編集天国」の中で述べられている言葉で、今回のセミナー冒頭で田端さんによって読み上げられた言葉。
今回の内容も一貫してこの言葉に尽きると言えるかと思います。

● 紙とウェブ、それぞれのメディアの比較

ウェブメディアは柔軟性が高く、その出現によってメディアの参入障壁が一気に低くなりました。誰でもつくり、ときにはやり直し、公開することができます。紙のメディアには、そのような柔軟性はありません。
紙は不利のような言い方になりましたが、柔軟性が無い分、ひとつひとつの工程に求められるクオリティはもちろん高くなります。
柔軟さでは圧倒的にウェブの利点が高くはなりますが、メディアとしてのクオリティはまだまだ、プロアマの比率をみても紙メディアの方が上であるのが現状だそうです。
但し、ビジュアルもクオリティも、ウェブはもっと向上していくだろうとのこと。
それぞれの利点、それぞれの良さが共存し続けることが想像できるお話でした。

● 「編集」はオリジナリティのある価値を生み出すためのものか

「情報を料理して人に食べさせることが編集である。それは、素材の味を活かす調理でも、メゾン系のフレンチであっても、その価値に上も下もないのだ」と、菅付さんは仰っていました。
物事の共通化を行うのが編集者であり、読者を想定した適切な料理法が必要。受け手の想像力に働き掛けつつも、それを広げ過ぎてはいけない。というお話でした。
しかしながらクリエイターは「触発屋」であるため、受け手の想像力に働きかけているという点で、編集者はクリエイターに位置づけられるそうです。

● ウェブ編集者やキュレーターはクリエイターとして食べていけるのか

そもそもクリエイターが今後食べていくには。
菅付さん曰く「ちょっと」ではなく「すごく」じゃないと食べていけないそうです。ずば抜けて突出していないと、クリエイターとして生計を立てていくのは困難。
「すごい」クリエイターの条件は、発明・発見があるかどうかであり、サバイブできるメディアの人間の条件として、まず人・物・現場に触れているかどうかが重要だとのことでした。

「何事も、極めるためには最低20年はかかると思っている。早く、正しく、自分の才能を諦めろ。好きなものを見極めろ。自分の人生を、編集するべきだ。」

このセミナーを締めくくった菅付さんの言葉が、何とも印象的で心に突き刺さりました。

2012年8月25日(土)【スクーの放課後 vol.1】参加してきました

schoo(スクー)の初オフイベント「スクーの放課後」に参加してきました!

スクーとは、Facebookアカウントで入学(登録)できる学校をコンセプトとしたweb生中継授業(抽選制で現地参加有り)を配信するサービス。
30分で展開されるスペシャリストの方々の授業はどれも様々な切り口で無料とは思えないクオリティです。

今回のイベントはスクーに関わる様々な人と交流しながら「今後のリニューアル、展開について」(オフレコなので内容は省略)を伺うことができるという、貴重な機会でした。

今後のコンセプトは「みんなでつくる、みんなで学ぶ」。
展開予定内容は「学習」の方法のかゆいところに手が届く!といったようなものでした。
具体的な中身を書けないことをとても悔しく思います。
実際にサービスがリニューアルされた際、きっと皆さんも「そうそう、こういう学習をしたかった!」と感じるはずです。

開催場所は、スクーが拠点とするコワーキングスペースstartup44田(よしだ)寮
このイベントに参加するまで名前を聞いたことがある程度だったのですが、実際伺うのは初めて。
渋谷駅から歩いて5分と少し、マンションの一室の、落ち着く空間でした。

写真はいただいたスクーオリジナルグッズの、ボールペンとステッカー。ロゴが素敵です。